○今日のプロレス

日本武道館NOAHの試合を観戦してきました。


第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
井上雅央 川畑輝鎮 vs 泉田純  橋誠
ノアの1試合目は楽しくほのかに盛り上がる程度が良いので、今回の面子なら安心してみていられます。川畑が前に観た時よりもプロレスがうまくなっている気がするのは気のせいなのでしょうか。観客の声援も昔より随分集めています。最後は結局泉田にやられてしまいますが、今回もなかなか川畑見ごたえありました。


第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
本田多聞 金丸義信 杉浦貴 vs バイソン・スミス リック・スタイナー リッキー・マルビ
体格的にマルビンが見劣りしていましたが、その体格差を感じさせないマルビンの技量に感服です。受けるのもうまいし、攻撃一つに拍手です。そしてバイソンやリックは動きがちょっと鈍い感じ。攻撃に重みはあるんですけど金丸・杉浦といったジュニア勢が相手なのですから、もう少し魅せるプロレスをして欲しかった。ただリックはいろいろパフォーマンスはしてくれていますし、次回のリックに期待しないわけにはいきませんね。最後は杉浦がマルビンにオリンピック予選スラムを決めて終わり。


第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
小川良成 菊地毅 リチャード・スリンガー vs スコーピオ マイケル・モデスト ドノバン・モーガン
特に印象に残っていませんが、菊地がやたらやられまくっていたような気が・・・。ちょっと今回の6人タッグは意図が汲み取りにくかったですね。ただスコーピオの技は見ていてすがすがしいので覚えています。最後はドロップザボムでしたね。


さて、前半戦の終了ですが、ここでアナウンスが。
「本日あるレスラーが会場に訪れています!」
も、もしや・・・
そうです、川田がここ日本武道館に来ているのです。来ているのは予想していましたが、こうやってわざわざ合間に紹介のような形でノア会場に上がってくれるとは思いもしませんでした。
川田のセリフ
「私からは何も言いません。ですが7月18日のスケジュールはあけておきます」。
それを受けて三沢が
「リングで待ってるぞ」。
二人の対話はそれだけです。挑発も何もありません。しかし、この二人にはそういったものは必要ないでしょう。闘うこと、それだけで十分なのですから。


第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
田上明 佐野巧真 vs モハメド ヨネ 森嶋 猛
この試合は勝敗予測がつきませんでした。まさか田上が負けるわけないでしょうし、仮にも白チャンピオンのヨネが負けることはないよな、等と思ってました。いざ試合が始まると、ヨネ・森嶋のコンビが田上に攻撃を仕掛け、それが面白いように決まります。一緒に来た友人は「田上、馬場みたい」等と言っていましたが、まさに田上のやられっぷりは馬場さんを思い出させてくれましたね。風貌もスタイルも良く似てるし。田上はヨネにキン肉バスターもくらい、森嶋には吹っ飛ばされ、もしかして田上負けたりするのかな・・・、等と思っているとヨネの蹴りの連発に目がさめたのか、急に田上火山が爆発します。田上が一人でヨネ、森嶋を圧倒し始め、最後はヨネにオレが田上でフィニッシュです。田上もやっぱり凄い人材ですよね、もっと上の方で試合させれば面白いのにな、等と感じさせる一戦でした。田上はドームでどうなるのか、気になるところです。


第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
KENTA vs SUWA
ついに実現したKENTAとSUWAの遺恨マッチです。KENTAが花道からではなく、背後からSUWAに襲い掛かる形でスタート。試合のほうは途中でSUWAがリング下からケースを持ち出し、KENTAに投げつけたところで反則試合に。ノアでは珍しいですね、こういった試合展開は。もちろん会場からはブーイングが炸裂。SUWAが試合終了後もKENTAを痛めつけてるとそこに割ってでてきた杉浦と金丸。そしてSUWAをなだめるのですが、そこになだめていた張本人である杉浦がKENTAにオリンピック予選スラムを食らわし、SUWAと一緒にいじめに加わってしまいます。そしてそこになだめるように入って来た金丸。まさかと思いましたが・・・、やってくれました金丸。KENTAにバックドロップを炸裂です。もうここまで来ると会場も拍手です。反則試合でどうなるかと思いましたが、杉浦・金丸がうまく試合を収めてくれました。そして最後に杉浦が「おい、そこのイケメン君。もう1人のイケメン君と組んでベルトかけて試合しようよ」と言ってました。丸藤・KENTAvs杉浦・金丸。実現すればドームかな。楽しみですね!


第6試合 タッグマッチ 45分1本勝負
三沢光晴 鈴木鼓太郎 vs 鈴木みのる 丸藤正道
最近のNOAH常連君・みのるが丸藤と組んで登場です。鼓太郎が見劣りするので集中攻撃されたら終わりだなぁ、等と思っていると案の定鼓太郎やられまくり。それにしてもやられすぎです。いつもなら鼓太郎の技がもう少し決まるのですが、今回はみのる・丸藤相手にほとんど何もさせてもらえません。それならもう少し三沢との絡みが見たかったですね。んで最後は丸藤が不知火で鼓太郎からフォールです。



第7試合 タッグマッチ 45分1本勝負
小橋建太 潮崎豪 vs秋山準 天龍源一郎
試合が始まる前にビジョンに映し出された文字にお客さんがびっくりです。
「ドーム大会緊急シングルカード決定! 小橋健太 対 」
ん?誰だ?天龍か?などと思っているとそこに映し出された文字は何と「佐々木健介」。
これにはホント驚きです。そのうち参戦するだろうな、とは思ってましたが、こんなにも急に決まるとは思いませんでした。今プロレスファンで小橋対健介の試合を見たくない人間なんているのでしょうか?この二人には言葉は要りません。男と男のぶつかりあいをドームで思う存分見せてくれると思います。あーーー、ドーム大会のチケット買いたいよーーー、心底思った瞬間です。

さてさて、試合ですが、小橋の強さを改めて感じさせてくれる一戦でした。小橋のチョップが天龍の胸に当たる当たる。場外だろうがどこだろうがチョップ連発。あれ?よく見ると天龍の胸がいつの間にか赤くなっています。腫れ上がっているというより・・・、あれは出血です!場内も思わずその光景にどよめきが。最後は潮崎がやられちゃいますが、潮崎に対するしごき以上に小橋カラーの光った試合でしたね。天龍はこの試合を最後にNOAHの試合には出ないとか言ってましたが、これで引き下がるわけにはいかないでしょう。点龍だからこそ今回の小橋をここまで引き出せた感じる部分は強いですし、改めて天龍源一郎という男の凄さも感じました。


第8試合 GHCヘビー級選手権試合 60分1本勝負
力皇猛 vs 斎藤彰俊
さて、メインですが、残念ですが今回はやはり危惧した通りセミに喰われてしまいました。試合内容としてはそれほど悪くありませんでしたが、やはり今の力皇に観客を盛り上げる力はまだないという事でしょうか。場外での乱闘、花道での攻防もありましたがやはりイマイチ。技の決まりも悪く見えましたし、試合後にはブーイングが出る始末。これはNOAHにしては珍しい。一番盛り上がったのは彰俊のスイクルデスだった気もします。力皇は前も言いましたがまだまだ半人前のチャンピオンです。小橋になる必要はありません。長い目で見守っていこうとは思いますが、いかんせんドームの面子を考えると今日以上にメインは張りづらいでしょう。試合は無双で力皇が彰俊を沈め防衛1回目を成し遂げました。


さて、総括ですが、やはり危惧すべきは今後のメインカードですね。力皇に任せるのはドームはきついと思います。これは相手が秋山や天龍だったとしてもです。三沢vs川田、小橋vs健介に勝てるカードはきっとないでしょう。今後NOAHがどういった試合構想を練るのか期待しましょう。