○今日の映画

・「ホワイト・ライズ」(ネタバレ注意!)
監督:ポール・マクギガン
出演:ジョシュ・ハートネット, ローズ・バーン, マシュー・リラード, ダイアン・クルーガー, ジェシカ・パレ, クリストファー・カズンズ
鑑賞場所:ギンレイホール
採点:6
感想:「悪意のない、透明な嘘」
題名の「ホワイト・ライ」とはキャッチコピーになった「悪意のない、透明な嘘」になるらしい。しかし本当にこの映画で使われた嘘がはたして「ホワイト・ライ」であったか?私はかなり悪意の含まれた嘘のように見えた。そもそも最後はマシュー(ジョシュ・ハートネット)とリサ(ダイアン・クルーガー)のハッピーエンドで終わっているように見えるが、友人のルーク(マシュー・リラード)も婚約者(ジェシカ・パレ)もアンハッピーこの上ないではないか。特に婚約者がかわいそう。嫌ですよね、婚約してるのにいざ帰国して彼氏にあったら他に好きな人ができたとか言って別れなきゃいけないのって。この映画はそのような環境全てを投げうってでも、本当の愛を手に入れる姿に感動しなきゃいけなかったのかな。
そもそもはすれ違いが起きなかったらもっとスムーズに事が運ばれたはずだ。恋愛映画において「すれ違い」が盛り上がりの要素になることは否めないが、今回の映画をみて恐らく誰しもが思ったのが「携帯使えよ」だと思う。携帯電話の登場は、生活の利便に資するだけでなく、映画という世界にも影響を与える出来事なのだろう。いまや単純なすれ違いの映画はあってはならないのだ。逆にこういう機械があるからこその映画がどんどん作られていくのだろう。その点、「ターンレフト ターンライト」はうまく携帯電話を絡めながらも、すれ違い映画として成功している。
しかし、マシューは格好いいけど今回した事ってストーキングすれすれだよね(笑)。