○今日の映画

・「ベルリン、僕らの革命」(ネタバレ注意!)
監督:ハンス・ワインガルトナー
出演:ダニエル・ブリュール、ジュリア・ジェンチ、スタイプ・エルツェッグ、ブルクハルト・クラウスナー
鑑賞場所:ル・シネマ
採点:7.5
感想:「君らの行動は間違っている。しかし君らの理念には敬意を払う」。今回一番印象に残ったセリフです。私たちが生まれた時にもう社会は動いていて、そこに成立するルールは私たちには変える事ができない。それを変えようと思えば、周りからは色眼鏡で見られ、社会から逸脱し、「変わり者」という烙印を押される。どんなに理想の社会を頭の中で描いてはいても、結局行動しなければ社会は変わりようがない。しかし行動すれば社会に潰される。難しい問題だ。結局どうしたらよいのか分からない。この映画の登場人物は、「行動」することを躊躇わなかった。私も彼らを観て感じた。「彼らの行動は間違っているが、彼らの理念は敬意を払う」と。私も今の社会を観て感じることは様々だ。「こういう今の日本社会は間違っている」と何人かの友人に話した事もあるが、結局ほとんどの人は、今の社会を是として受け止めている。まあ、ほとんどの人が何も考えずに過ごしているのだろうけども。そしてどんなにいろいろ考えていようとも、そこに「行動」がなかったら結局行動している側から見れば同じなのであろう。傍観している人も同罪なのである。自分も世界の飢餓を救いたい、難民を何とかしてやりたい、弱き者を助けたい等と色々思うがまだそのために何もしていない。理念だけは大きい自分。ちょっと無力感を感じました。
※私は別に資本主義社会に反対するわけではありません。ご注意を。


・映画の予告でいくつか気になる作品が。まずは「ラヴェンダーの咲く庭で」。ラヴェンダーの花が咲き誇る風景が非常に美しい。そしてそこに加わる「音色」という要素がきっと私の琴線を揺さぶるに違いない。もう一作は「Dear フランキー」。親子愛を描いた作品で予告編からぐっときてしまいました。主演はジェラルド・バトラーエミリー・モーティマー