○今日の読書

・「ザ・勝負」(講談社文庫)(ネタバレ注意!)
作者:清水義範
採点:6
内容:松井秀喜なんか比較にならない!?長嶋茂雄王貞治、どちらが偉大か。アジフライにはソースか醤油か。目玉焼きならどうする!?シンデレラvs白雪姫から嫁vs姑まで、奇想天外な古今東西のライバルたちを勝手にリングに上げて闘わせたユーモア小説の十番勝負。意地と意地が激突した白熱戦、勝者はどっちだ!
感想:久々の清水義範作品だ。相変わらず軽いタッチで読みやすいことは読みやすいのだが、ちょっと浅いかな・・。題名こそ「勝負」と歌っているが、最初から最後まで結局勝負が付いたものはない。そもそも同じ土俵で戦わせることが不可能だからしょうがない。醤油vsソースは皆誰もが論争した経験があるのではないだろうか、そして結局いつも勝負はつかない。長嶋vs王にしろこういったものはもはや好みの問題でそこに勝ち負けを持ってくるのがおかしいんだよね。もちろんそういった点は清水さんも重々承知で書いているわけだが。この作品は題材になるものに対して、色々なバックボーンを提供してくれるので色んな知識を吸収できるという点で非常に面白かった。